マルチユース |
マルチユースの目的は、大きく分けて二つあります。ひとつは用途分け、もうひとつはデータの分割です。フォームを複写して別名をつけるという方法もありますが、ひとつのフォームに複数データがぶら下がる方が管理しやすいのではないでしょうか。
・「用途分け」
たとえば個人情報管理フォームだと、以下のような感じで利用できます。あとは世代別にするとか地域別にするとか。
・「データの分割」
データのノート件数が増えると、ノート一覧の表示やノートの更新など、いろんな場面で処理が重くなります。数千件までならそんなにストレスは感じないのですが、一万件近くなると結構重く感じます(CPUやメモリで異なりますが)。ノート件数が大量になりそうなデータは期間等で分割すると、重くならないで済むし管理もしやすいのではないでしょうか。また分割することによりファイルサイズが小さくなりますからファイルサイズの制限に係らなくなり、HD容量(ドライブの容量)が満杯になるまでデータを貯めることができるようになります、たぶん(実際にはワークの分とか必要です)。たとえば請求書で年に数千件(5000件未満かな)なら年単位でいいでしょう、もし年5000件以上発生するようなところは月単位にすればいいかと思います。月一万件・・・そんなところは別の高価なDBソフトを使うでしょう、たぶん。
・あとは一時ワークに使うとか、テスト用に使うとか、いろいろ使い道があるかと思います。
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マルチユースのデータ作成 |
マルチユースにするフォーム名を選択して「マルチユースデータ追加」クリック、「データの名前」ウィンドウで新しく追加するデータの名前を入力します。その名前がマルチユースのデータとして追加されます。
・既にデータ入力のあるフォームの場合
「請求書」には既に2004年度のデータが入ってます。
「請求書」が選択されてるのを確認して「マルチユースデータ追加」クリックします。
「データの名前」には初期値としてフォーム名が入ります。
新しく追加するデータですから次年のですから、「請求書2005年度」と入力します。
「OK」をクリックします。
「請求書2005年度」が追加されました、同時に「今までのデータ」というデータ名もできました。
「今までのデータ」は、文字通り既に入力されてるデータ(2004年度の)の仮データ名になります。
これは後でデータ名を変更しましょう。
次からの「マルチユースデータ追加」では新しく追加するデータだけが追加されます。
・データが未入力のフォームの場合
「サンプルフォーム3」にはまだデータが入ってません。
「サンプルフォーム3」が選択されてるのを確認して「マルチユースデータ追加」クリックします。
「データの名前」を「サンプルフォーム3-1」と入力しまうs。
「OK」をクリックします。
「サンプルフォーム3-1」が追加されました。「今までのデータ」はできません。
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データ名変更 |
マルチユースのデータ名は「データ名変更」で変更できます。同じデータ名も可です。
「今までのデータ」が選択されてるのを確認して「データ名変更」クリックします。
「データの名前」ウィンドウが開きます。初期値として変更する元データ名が入ります。
「請求書2004年度」と入力し、「OK」をクリックします。
「今までのデータ」が「請求書2004年度」に変更されました。
マルチユースのデータが1個だけの場合、マルチユースを止める事ができます。
1個だけのデータを選択し「データ名変更」をクリックし、データ名を空白にします。
(マルチユースのデータが複数の場合、空白は不可です。)
「OK」をクリックします。
フォーム名だけになりました。1個だけのマルチユース・データのデータはフォーム名のデータとして引き継がれます。
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マルチユースの開閉 |
マルチユースのフォーム名をクリックすると、マルチユースが自動で開きます。
また、マルチユースのフォーム名の左にある「+」をクリックすると開きます。
「-」をクリックすると閉じます。
閉じたマルチユースのフォーム名が選択されてると上部ボタン群の「+」が有効になります。
これをクリックすると開きます。
開いたマルチユースのフォーム名が選択されてると上部ボタン群の「-」が有効になります。
これをクリックすると閉じます。
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データの上下位置移動 |
同じマルチユースのフォーム名にぶら下がるデータ間で上下の移動ができます。
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データの削除 |
マルチユースのデータは削除できます。
削除したデータは復活できませんので削除は慎重にやりましょう。
削除するデータ(請求書2005年度)を選択し「削除」をクリックします。
確認ダイアログが表示されます。
削除してよければ「OK」をクリックします。
選択データが削除されました。
残ったデータも削除すると
マルチユースが解除され、通常の「フォーム名=データ名」になります。
尚、このデータは空っぽです。データを削除したのですから当然ですね。
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